GI値ってダイエットの参考になる?ならない?
結構前に
「低GIダイエット」というものが流行ったことがありました。
食べ物の「GI値」をチェックして、
高GIの食べ物は、血糖値が急激に上がりすぎて、
体脂肪が増えて太るので避ける。
だから、体脂肪が増えにくい低GIの食べ物を選んで食べるというダイエット方法です。
血糖値が急に上がると体脂肪が増えて太るというのはその通りで、
このダイエット方法は理にかなってそうな気がしますが、
実は、このGI値って、ダイエットの参考にはならないんです。
なぜなら、GI値はかなり偏った見方しかできないからです。
今日は、GI値がダイエットの参考にならない理由についてお話しますね!
動画でご覧になりたい場合は、こちら↓
文章で詳しい解説を見たい場合は、そのまま下にスクロールしてください!
GI値・低GIダイエットとは?
GI値とは、
グリセミック・インデックス(Glycemic Index)の略で、
「ブドウ糖」という糖質が50gになる量に設定した食べ物の、食べた直後の血糖値の上がり具合を表したものです。
「GI値が高い食べ物」は、食後の血糖値が急に上がりやすく、
その分インスリンというホルモンを大量に出して、血糖値を下げようとします。
このインスリンというホルモンが大量に出れば出るほど
体脂肪が増えて太ることになるんです。
つまり、「GI値が高い食べ物」は、体脂肪が増えて太りやすいわけです。
その逆で、「GI値が低い食べ物」は、血糖値もほとんど上がらず、
インスリンが出る量も少なくて済み、体脂肪がそんなに増えないんです。
つまり、低GIダイエットとは、
「GI値が高い食べ物」を避けて、「GI値が低い食べ物」を食べるようにする方法です。
これを聞くと、かなり理にかなったダイエット方法な気がしますよね。
でも実は、GI値ってダイエットにはほとんど参考にならないんです。
GI値がダイエットの参考にならない理由
なぜなら、
GI値は、比較する食べ物にかなり偏りが出るからです。
すべての食べ物に、GI値が存在し、
例えば、
・白米は、80前後
・パスタは、70前後
・にんじんは、80前後
・牛肉は、40前後
などの数値になっています。
こう見ると、
白米やにんじんは体脂肪が増えて太りやすそうで、
牛肉は、体脂肪が増えず太りにくそうに感じますよね。
GI値だけを見るとそう感じるんですが、
実はこれ、かなり落とし穴で、
これを参考にして食べるものを選ぶと、結構辛い食生活になり、
続けられなくて、仮に痩せたとしても、また太ってしまうことになるんです。
なぜなら、白米と牛肉は、そもそも含まれている栄養素が全く違うからです。
GI値とは、
「ブドウ糖」という糖質が50gになる量に設定した食べ物の、食べた直後の血糖値の上がり具合を表したものです。
白米と牛肉、にんじんを、それぞれ糖質50gになるような量にすると
白米→約150g(茶碗1杯分)
牛肉→約12㎏
にんじん→4本弱
となります。
こう見ると、牛肉12㎏やにんじん4本弱は、1食で食べられる現実的な量じゃないですよね?
白米約150g(茶碗1杯)とにんじんのGI値は、ほぼ同じなんですが、
白米150g(茶碗1杯)は普通に食べることができても、
にんじんを4本弱食べるのって、結構しんどいですよね?
もちろん、白米約150g(茶碗1杯)と牛肉12㎏を比べるのはもっと現実的じゃありません。。。
なぜこういうことが起こるかというと、
白米に多く含まれている栄養素は、「ブドウ糖」
にんじんに多く含まれている栄養素は、「食物繊維」
牛肉に多く含まれている栄養素は、「たんぱく質」と「脂質」で、
それぞれ食べ物によって、多く含まれている栄養素が全く違うからなんです。
というように、栄養素の違う食べ物たちを、
こうやってGI値だけを見て
「太りやすい食べ物」「太りにくい食べ物」に分類するのって
ほとんど意味がないんです。
偏った見方しかできない
GI値だけを見ていても、かなり偏った見方しかできないので、
「白米より牛肉の方がGI値が低くて太りにくいから、牛肉をたくさん食べよう」
「白米とにんじんは同じ太りやすさだから、にんじんも白米も食べない方が良い」
というダイエットの考え方になってしまいます。
でも、現実は、白米よりも牛肉をたくさん食べた方が太りますし、
にんじんは食べ過ぎてもほぼ太りませんが、白米は食べ過ぎれば太ります。
というように、全然違った結果になります。
参考記事:
痩せるために減らすべきは、糖質よりも脂質!その2つの理由とは?
食物繊維を食べると痩せる理由
これは、そもそもの栄養素、栄養、体の仕組みから言えることで、
GI値だけでは絶対に測れない部分なんです。
なので、GI値ってダイエットの参考にはほとんどならないわけです。
まとめ
GI値ってダイエットの参考にほとんどならないんです。
なぜなら、かなり偏った見方しかできないので、
現実の「痩せる太る」とは全然違った結果になってしまうからです。
GI値は、栄養素の違う食べ物同士で比べても
実際に食べられる量とかけ離れすぎて全く意味がないので、
GI値にあまりこだわらず、栄養素や栄養、体の仕組みから
全体的な食べる量や摂取する栄養素などを意識して食生活を送ってくださいね!
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目次
山﨑 将太
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